international open data day 2014 に参加してきた

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最近耳にするようになったオープンデータという言葉。でもいまいち何かわからない。そこで、international open data day 2014 に参加してきました。


オープンデータとはなにか

・総務省 ict利用活用の促進、オープンデータ戦略の推進によると

オープンデータとは、(1) 機械判読に適したデータ形式で、(2) 二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータとなっています。

この機械可読性というのが大事で、広くは紙データから電子データにしていくことや、再利用可能なデータ型で配布する話などが含まれるようです。

2013年6月のḠ8サミットでもオープンデータについて合意がされ、あるべき姿が議論されました。これを受け、日本でもオープンデータに関する取り組みが活発化しています。

・wikipediaのオープンデータの項目によると

オープンデータとは、特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が望むように利用・再掲載できるような形で入手できるべきであるというアイデア とあります。

international open data dayに参加していた方に伺ったところ、公共、科学の他にも、個人が作成したデータや、企業内にあるデータなども再利用可能な形にする動きがあるそうで、広義でオープンデータといえるそうです。

・international open data day2014とは

世界的に、オープンデータを作ったり活用するイベントが行われるイベントの集合体です。日本では昨年8箇所開催が、今年はなんと31箇所開催。

私は川崎のワークショップに参加して、横浜の発表会を見てきました。


international open data day KAWASAKI のワークショップの様子

川崎駅周辺の街歩きしながら、写真に収め、「みんなで地図をつくろう on Google+ 」に投稿。
そこから見えてきた感じた点をディスカッションし、何があると便利かを考えるというワークショップです。

それで出来たのがこちら
 - 川崎マチフォト - Kawasaki Photo Townの地図

私が歩いたコースとちょっとした感想
東海道かわさき宿交流館
川崎宿は東海道53次の東京から3つ目の宿場町。2次大戦の戦火で、当時の町並みはほぼ失われ、今は当時の東海道だった道が残っている程度。そんなかわさき宿の資料があるのが昨年できた交流館。
今神奈川県は、観光資源としての東海道に再注目中!


江戸時代には、娯楽としての旅が、庶民にも流行り、今でいうガイドブックができたのもこのころ。庶民は人生に数回いけるかどうかの旅に思いを馳せ、憧れたそうです。

・東海道の跡地
交流館の前の道が東海道跡地には、石碑が並んでいます。川が近いこともあり、住宅地としての開発や、飲食チェーン店などの進出もなく、古くからの和菓子や、畳などのお店が並び、静かな街並みです。


・史跡めぐりマップや看板もだいぶ整備されています。
史跡自体は戦火で残っていないので、石碑と跡地説明、どのような場所だったかの看板をみながら想像します


こちらは浮世絵のコレクターの方が展示をされてるとのこと

・川崎稲荷
川の方向に横道を入ると、ひっそりとお稲荷さんの赤い鳥居が見えます。昔の旅行者は参ったんでしょう

・京急スポット
川の上の橋からは、京急が真上から見えるスポットが。
加えて、駅前のロータリーに高架上を走る京急が見えて、赤い車体が映えます

・川の途中から大田区

・海抜に関する看板がかなり多く立てられ、目立ちます。でも何かあったときにどっちに逃げればいいのかわからない

・川崎競馬場
競馬場の運営はよみうりランドが受託しているとのこと。ファミリーマート川崎競馬場前店には、競馬のポスターも貼られています。

・川崎市役所前の道は、自転車と歩行者をわけた先進的な道路。あわせて、自転車のパーキングも整備。このために、歩道を拡張したそうですが、それでも道路は三車線。道路設計って大事ですね。
川崎市役所の駐車場は民営になり、土日も自由に利用出来る状態になっています。

このように歩いていても、普段目にはいらないものが見えてきます。それが複数の人による街歩きになると、それぞれの視点の違いにびっくり。これらをgoogle+で共有して議論。子育て、防災、交通、観光など様々な意見が交換されました。

オープンデータ活用のための市民と自治体の関係

その後、international open data day YOKOHAMA の成果発表会に行ったのですが、こちらは横浜市の全面協力、ワークショップもハッカソンからアイディア出しまでいくつものイベントが同時進行。

参加者には、このイベントのために青葉区で独自にアイディアソンを開催された方から、エンジニアや地元の企業、学生さん、オープンデータの活用普及の研究をされているアカデミックな方まで参加されていて、とても活気がありました。

オープンデータはまだまだ整備されていない状態。紙データの電子化や、使えるデータとして蓄積するには、自治体が動く必要がありますが、今のやり方を変えるには理由が必要です。

だからこそこういった市民主体のイベントで、ユーザー側からも欲しいという声があがり、実際に動くものができて使われることで、オープンデータ活用に関する活動が育っていく、そんな活動を感じました

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