ドバイに石油王はいない?坂本龍馬なみに熱いドバイの近代歴史

16:13

昨晩眠れずtwetterのタイムラインを眺めていたら、ロボットをつくる日本企業@skeletonicsさんと、ドバイ観光局日本事務所@dubai0912さんのこんなやりとりが。











ドバイに石油王はいない?

Japanといえば忍者といわれるように、アラビア半島らへんの白い衣装をみるとつい口に出てしまう石油王のイメージ。

最後のtweetにあるように、ドバイは石油に依存していません。なぜなら、石油埋蔵量が少なく、別の産業へシフトをしたから。

私がこれを知ったのは2014年秋のマルタ旅行で、ドバイ空港でトランジットしたときにみた、ドバイの飛行機の歴史50周年の記念展示。その記録と、調べたことをまとめておきます。

まず予備知識

・アラブ首長国連邦
1971年に建国された7つ(今は8つ)の首長国で構成。建国40年。
ドバイ首長国は、アラブ首長国連邦で代々副大統領を拝命。大統領は代々アブダビ首長国の首長。

・環境
ペルシャ湾に面した砂漠の国。気温は50度を超える

・ドバイ首長国の首長
本当は名前、もっと長いのですが親の名前を引き継ぐのか似すぎていて読めないので、省略して記載します。シェイクは称号のようなもの。

現 在:シェイク ムハンマド(ラシードの3男)
    産業や経済特区などを実施し、発展を内政から支える
その前:シェイク マクトゥーム(ラシードの息子)
    発展の基礎を築く、外交に強い
その前:シェイク ラシード(父)
    発展の計画を立案し、息子たちをイギリスに留学させる

では歴史行ってみましょう


1930年代 ドバイ首長国建国
といっても当時のドバイは漁村

1892年イギリスが宗主国となり
インドを結ぶエアラインの中継地となり貿易都市として栄える

1958年 シェイク ラシードが首長に
クェートから多額の借金し、インフラソフト面の投資、近代化を進める

1960年 ドバイ国際空港 開港

1966年 ドバイでも石油が出て経済が潤う
だが、石油の産出量は少なくアブダビの1/10程度とも
(そして2015年頃に枯渇するという予測)
このころから石油に見切りをつけた国づくりが進んでいきます

1971年 アラブ首長国連邦建国
建国にあたりアブダビとドバイは主導的役割を担う
シェイク・ラシードは初代副大統領
シェイク・マクトゥームは初代首相に(首長間調整で活躍)

1980年代 ポストオイル時代にむけた
物流、金融センター化、そして観光のための投資が加速

1985年 エミレーツ航空 設立

1990年 シェイク・ラシード逝去
シェイク・マクトゥームが首長に即位

2006年 シェイク・マクトゥームが逝去
シェイク・ムハンマドが首長に即位

そして2010年代の今
1990年GDPにしめる石油部門の割合は35%だったが、
現在は一桁、冒頭のtweetによれば1.3%。

財政においてもドバイでは石油が占める割合は35%
アブダビでは財政の80%が石油・天然ガスが占める
比較するとドバイが何を成し遂げたのかわかりますね

この一族の壮大な計画を知ってドバイに行くと
一段とおもしろいかもしれません。

参考:

Gucci info/ドバイの歴史
少し古いですがが、ドバイの歴史がまとまっていて勉強になりました。

在ドバイ日本国総領事館
経済施策などわかりやすいです

ドバイに集まる世界一/ドバイ旅行館
こんなに世界一も?観光スポット特集



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